慌てないために「お葬式」の知識をまとめることにした

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葬式のことを考える事は正直言って気が進みません。

自分の身内、近い人が他界してしまうことを想像するのは、当然辛いからです

ママ
しかし、これが失敗でした・・・。

数ヶ月前のこと、身内の方が亡くなってしまったのですが、「葬式のルール」などの基本的な部分を知っているようで知らなかった私は、情けないことに当日アタフタと慌ててしまったのです。

正直言って、これは「いかん!」と思いました。

ひよこさん
結構落ち着いているように見えたけど、内心ドキドキしていたのよね。私はわかっていたわよ!
ママ
そうだったのよ・・・。

というわけで、今回「家族の葬式」を経験した中で得たものを備忘録的にこちらに残します。

自分たちの年齢が上がっていくにつれて、いやでもお葬式を経験する回数は増えていきますので、何か参考になれば幸いです。

葬式を理解していないデメリット

実際問題として、自分の両親が亡くなったとすれば喪主(もしゅ ※葬儀を主催する人)になる可能性が高い自分は、葬式について「ある程度の理解」が必要不可欠になります。

なぜなら、仮に「無知のままで」何も理解していないと・・・以下のようなデメリットがあるからです。

デメリット

  1. 身内や葬儀社への連絡が滞り、スムーズに葬式の進行が出来ずに「恥」をかく。
  2. 葬儀社の言われるままに進めてしまい、余計な「費用」がかかってしまう。
  3. 申告漏れで「お金」を損してしまう可能性がある。

そんなデメリットを体験しないように、必要最低限の情報をお伝えしていきます。

なお、葬式費用の全国平均は約195万円(日本消費者協会 2017年葬儀についてのアンケート調査より)となっているみたい。

でも、葬式の規模などにもよりますけど、50万円以下でお葬式を執り行うことも可能なのです!!

実際に参列した葬式のあと、葬儀社が最初に提案してきた内容が「高すぎて驚いた!」なんて話は結構あると聞いていたんですが、実際にそれを目の当たりにしました。

でも、基本的なことを知っていないと「提案を鵜呑み」にしてしまうこともあるんで注意しないといけないんです。

この記事の目的

「親の葬式に最低限やるべき事」に焦点を絞った情報をまとめておくこと。

そして、無駄な葬式費用をかけないようにしていただく事を最大の目的としています。

事前準備のマニュアルとして、緊急時のマニュアルとしてお役立ていただけたら幸いです。

身内が亡くなった後の流れ

という事で、まず最初に抑えておきたい事として、大切な身内が亡くなった後の流れをお伝えします。

この辺りは「当たり前の事」ではあるんですが、大切な身内が亡くなった時には頭がしっかりと回るかと言われると・・・難しいと思いますので抑えておきましょう。

  • 死亡確認・死亡診断書の確認
  • 死亡届の提出
  • 近親者への連絡
  • 葬儀社・葬儀会場の決定
  • 安置〜納棺
  • 通夜
  • 葬式(葬儀・火葬)
  • 各種支払い
  • 健康保険の資格喪失手続き
  • 世帯主の変更届(ライフラインの変更や解約)
  • 相続の手続き(マイナスも含めて調査)
  • 葬祭費・埋葬料の申請

意外と厄介なのが近親者への連絡。

いざ両親の兄弟、親戚に連絡を入れようにも連絡先がわからなければ「亡くなった連絡」すら行うことが出来ないのです。

生前に準備しておきたい事、葬式の準備と当日の流れ、葬式後のことの順番に、知っておきたい必要最低限の情報をお伝えして行きます。

葬式の準備と当日の流れ

葬式当日になって焦らないようにする為に重要な事は、両親が生きている内(生前)に少しずつでも葬式に向かって「準備」をしておく事です。

互助会加入の有無

親自身が互助会(葬儀費用を積み立てる仕組み)などに入っている場合には「葬式のお金」が多少補填出来ますので、まずは「加入しているのか?」の確認をしておきましょう。

ただし、仮に互助会に入っていたとしても、掛け金が少なかったり、葬儀の内容によっては予算オーバーとなりまして、差額を支払う形となることがあるので注意しましょう。

家族葬ではなく、一般的な葬式を行う場合には、差額が発生するケースが多いようなので、葬式を行う子供達にも金銭的な負担が来る可能性が高いわけです。

従いまして、

  1. 互助会に入っているかどうか?
  2. 互助会でいくら葬式費用が出るのか?
  3. 何かしら葬式に向かって積み立てているものがあるか?

などは、生きている内に確認を取っておきたいポイントの一つです。

生前見積りや遺言の有無

続いて、

  1. 生前見積りをとっているか?
  2. 遺書はあるか?

などの情報は、特にひとり親だった場合には生前に確認しておきたいポイントです。

生前見積りとは、悲しみにくれている中で葬儀社および葬式の内容を決めるのは困難なことを想定し、事前に葬儀社に出向いて見積りを取っておく仕組みのこと。

生前見積りは、

  1. 担当者の顔を見ながら話をできる
  2. 葬式の金額が適正なのかを冷静な時に判断できる
  3. 故人が希望する葬式の形式を確認できる

というメリットがありますので、出来ることなら親と相談をして生前見積りは取っておくと良いと思います。

遺言に関しては、あとあと問題になるケースが多いので、遺言が仮にあるとわかっている場合には、どのような内容なのかを予め確認しておき、遺言書として残しておいてもらいましょう。

何れにしても、いつ何時亡くなってしまうのか?は、どんな年齢であれわからないもの。

まだ元気なうちの生前に準備をする事を基本としておきましょう。

葬式の準備と当日の流れ

葬式当日に焦らないコツは、当日の流れと葬式の全体像を把握しておく事です。

葬儀屋との打ち合わせが終わりますと、当日の段取りなどは教えてもらえるかと思いますが、その前に葬式の流れの全体像は知っておく方が良いと思います。

理由は単純で、余計な費用を抑える事ができる+喪主が思う葬式を行う事ができるから。

周りの話を聞いても「あれは余計だった」「●●が高すぎる」などの口コミが多いように、葬儀社もお仕事なので、当然値段の高いプランを進めてきますが、ちゃんとチェックしてみると、意外と「必要のないもの」が結構あったりするわけです。

この辺りは事前情報を知っておくある程度回避できますから、何が必要で、何が必要ではないのかを抑えておきましょう。

※生前見積りを取ってあるとスムーズです。

ちなみに葬式と葬儀という言葉が混同して使われてしまう事が多いのですが、葬儀は葬式の中の一部を指す言葉で、遺族や近親者が故人をあの世に送る儀式のことを葬儀と言います。

  • 臨終から遺体の安置
  • 葬式の準備と打ち合わせ
  • 葬儀の流れ
  • 一般的な葬式
  • 葬式後のこと

葬式が終わったら、とりあえずは一安心です。

しかし、葬式の後も「各種手続き」として、やる事がたくさんあります。

しかも期限が決まっているものがあったり、申請しないと損をするものまであったりしますから、葬式後は速やかに「やるべき事」をクリアしていきましょう。

まとめ

自分の年齢もそろそろ40歳を迎えまして、 親の年齢的には考えたくはないですが、いつ亡くなってもおかしくはない状況です。

葬式についても少しでも頭にいれておきたいところですね。

以下は、もう少し詳細まで調べたことがありましたので、まとめておきます。

一般的な葬式とは?

今現在、もっとも日本で行われている葬式の形式は「仏式」のもの。

しかしながら仏式にも信仰・宗派に即する部分がありまして、絶対的にこれが正しい!という葬式はないんだとか。

当然のことではありますが、法律的な決まりもありません。

私が参列した事がある葬儀は「ほぼ仏式」でしたが、会社の方が亡くなった際にお手伝いした葬儀は「宗教」の特徴が出ているもので、過去に参列させていただいたものとは明らかに違って戸惑った経験もあります。

つまり、葬式は決まった形はなく、手順、内容、省くものなどは遺族、または生前の故人によって決められるものなのです。

葬式の種類の例

  • 仏式
  • 神式
  • キリスト教式
  • その他

このような事からも、自分の家は仏教の中でも、どの宗派なのか、何か信仰しているものがあるのか?などは確認をしておいた方が良いかと思います。

なお、宗派の違いによって、葬式の信仰や流れも変わりますのでご注意ください。また、故人と家の宗派が違った場合などは、故人の遺志を尊重されると良いみたいです。

葬式の準備と打ち合わせ

ここでは葬式の準備と打ち合わせについて紹介します。

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身内だけで予め決めるべき内容を「打ち合わせ」して、故人・遺族が求める理想的な葬式を目指すための情報を固めることが、この打ち合わせの目的です。

打ち合わせ内容

  • 喪主決定
  • 故人の葬式への希望の確認
  • 誰を呼ぶのか?人数の想定 ※連絡網を作る
  • 宗教・宗派の確認
  • 予算・規模を決める
  • 葬儀社を決める
  • 場所・日時を決める
  • 遺影の写真を決める
  • 葬式の世話役を決める

まずは身内だけで、上記のような内容を決めておきましょう。

特に問題となるのは「予算・規模」の話しだとは思いますが、誰がどれくらい負担するのか?を明確にした上で予算を決めていく事が重要です。

なお、一口に葬式費用といっても、以下のようなものがあることを覚えておきましょう。

  • 葬儀一式の費用
  • 式場費用
  • 参列者の飲食費
  • 寺院へのお布施
  • 交通費や心づけ

※葬儀に参列される方の人数が増えれば増えるほど、費用は大きくなっていきます。
※デフレ傾向であることもあり、近年は200万円以下で施行されるケースが多いようです。

また、人数を想定しておく事で、その後の葬儀社との打ち合わせの際に、会場の広さや返礼品の数、料理の用意などを決めやすくなります。

とりあえず上記内容を「ある程度の目安」として決めておけば、葬儀社との打ち合わせがスムーズに進む事でしょう。

僧侶との打ち合わせ

仏式の葬式の場合には、枕経(まくらぎょう)をあげてもらう事が、僧侶へのお願いとして最初のことではありますが、その他打ち合わせる内容としては、以下のものがあります。

  1. 日程:通夜から葬儀、火葬など
  2. 人数:何人で来てもらうのか、送迎、宿泊など
  3. 初七日:葬儀当日に初七日をするか?
  4. 戒名:戒名をどうするか?
  5. お布施:金額の相談

お付き合いがある僧侶などがいなければ、葬儀社の方が手配してくれるものから選ぶような形になるでしょう。

僧侶の費用も抑えられる

正直いって、私があまり納得してないのが、この僧侶への「お布施」です。

良い僧侶の方も確かにいらっしゃいましたが、勝手にぞろぞろと何人も引き連れてくる、一番偉い僧侶は葬儀の最中に寝ている・・・といったことを目の当たりにし、それでいて高額なお布施を請求されたとあって「どういうことだ?」と謎しか残らなかった経験があるのです。

葬式も簡略化される事が一般的になって来た今、菩提寺と檀家(だんか)の関係でもない限りは僧侶の手配についても費用はしっかりと抑える方向で考えた方が良さそうです。

一般的に通夜と葬式に僧侶を呼びますと50万円くらいお支払いします。

しかし、例えば「小さなお葬式」で葬式をお願いしつつ、僧侶も手配してもらった場合には約16万円となります。

仏式・神式・キリスト教式なども選べるようですし、葬式費用を抑えたい方にはぴったりです。

戒名とは?

個人の死後の名前のこと。浄土真宗では法名、日蓮宗では法号と呼ばれます。

戒名は納棺・通夜までにつけてもらう必要がありますので早めにつけてもらうようにする事が大切です。

なお、仏式でなければ戒名がなくても葬式を行うことは可能です。

葬儀社との打ち合わせ

僧侶との打ち合わせと前後することもあるかもしれませんが、ここからが大切なポイントです。

葬儀社は基本セットメニューを用意しており、オプションをプラスするような形で葬式の内容を決めていきます。

最初にあげたような身内の打ち合わせにて、自分たちが行いたい、納得のいく葬式にするために決めた内容をしっかりと葬儀社の担当者に伝えていきましょう。

  • 日程
  • 喪主
  • 予算
  • 予想人数
  • 僧侶
  • 希望会場
  • 料理の数
  • 礼状、返礼品の数
  • 遺影の準備

など

なお、あとあと問題にならないように、葬儀社との打ち合わせは、複数人で臨まれるのがオススメです。

  • 葬式内容の方針を決める
  • 葬式費用の見積書をとる
  • 葬式の内容を確認する
  • 契約をする

葬儀社への不満は、基本的に費用に集中する事が多いので、細かい部分についても見ておきましょう。

いざ契約が済んだら後は、

  • 死亡の連絡(通夜、葬儀・告別式の詳細)
  • 世話役の依頼
  • 会葬礼状
  • 返礼品、香典返しの準備
  • 喪服の準備
  • 挨拶の準備

など、具体的な葬式の内容に入っていきます。

危篤、臨終から遺体の安置まで

大切な人が亡くなるまでの流れを確認しておきます。

  1. 危篤
  2. 臨終
  3. 遺体の搬送と安置

こちら3つです。

危篤、近親者への連絡

基本的に危篤の判断は医師が行い、医師に「危篤」を告げられたら「親族・知人への危篤の連絡」を行なっていきます。

この時に「どこまでの親族・知人に連絡をしたら良いか?」がわからないと思いますが、三親等以内・友人・知人が妥当とのことです。

ただし、三親等以内であっても普段の付き合いがないのであれば、危篤の連絡は必ずしも入れる必要性はないようです。

親子・兄弟・姉妹の場合には本人が拒絶している場合を除いては必ず連絡を入れるようにしましょう。

連絡方法と連絡内容

連絡方法は、電話でもメールでも良く、すぐに繋がる連絡手段にて行うこと。

連絡内容は、

  • 自分の名前
  • 危篤者の名前と、危篤者と自分の関係
  • 現在病状、危篤状態である旨
  • 来て欲しい場合にはいつ頃来て欲しいか
  • 入院中の病院名・所在地・電話番号、もしくは自宅
  • 自分の連絡先

となります。

臨終

医師に死亡判定を受けますと臨終となります。

現在の日本では、ほとんどの人が病院にて亡くなるケースが多いとのことですが、自宅にて死亡された場合には直ぐに医師へ連絡するようにして、死亡の確認をしてもらいます。

医師が見つからなかった場合には警察への連絡でも良いとのこと。

警察医が駆けつけて死亡確認をしてもらうこともあるようです。

死亡直後に行うこと

  1. 末期の水(臨終に立ち会った全員で故人の唇を湿らせる)
  2. 遺体の清式(ガーゼや脱脂綿でアルコールにて拭くのが一般的)
  3. 着替え(寝間着など、故人が好んでいたものを着させるのが一般的)
  4. 死化粧(男性は髭を剃る 女性は口紅を塗り、頬をピンク色にする)

末期の水については病院で亡くなった場合には病院が用意してくれます。

その後、遺体の清式や着替え、死化粧を行なって霊安室に安置される流れとなります。

その他やる事

  • 病室の整理
  • 病院への支払い
  • 死亡届のコピー(生命保険などで写しが必要になるケースが多いのでコピーしておく)
  • 7日以内の死亡届の提出
  • 火葬許可証をもらう
  • 葬儀社への連絡
  • 菩提寺(ぼだいじ)への連絡(仏教)
  • 遺体の搬送
  • 遺体の安置

意外と大変なのが、この葬儀社への連絡。

病院側からリストを渡されて「この中からどうぞ」と選択式になってしまうケースもありますが、それでは良い葬儀社に当たるのかわからない。

そういった意味でも早めに葬式会社に見積りをとったり、資料請求をしたりするわけですね。

葬式の流れ

それでは「葬式の流れ」を抑えておきましょう。

契約を結んだ後は、基本的には葬儀社に任せておけば勝手に進んでいくものではありますが、「流れ」を知っておくといいと思います。

※全体の流れ

  • 納棺
  • 通夜準備
  • 通夜
  • 葬儀・告別式準備、確認
  • 葬儀・告別式
  • 出棺
  • 火葬
  • 換骨法要と初七日、その他

少し細かい部分の流れも抑えておきましょう。

通夜

  • 僧侶入場通夜開始
  • 読経
  • 焼香
  • 読経終了、僧侶退席
  • 喪主挨拶
  • 通夜終了
  • 通夜ぶるまい
  • 通夜ぶるまい終了
  • 遺族、世話役の打ち合わせ
  • 故人を夜通し見守る

葬儀・告別式準備、確認

  • 進行と手順
  • 世話役との役割確認
  • 弔辞の確認
  • 火葬場への同行人確認
  • 火葬許可証の確認

葬儀・告別式

  • 一同着席
  • 僧侶入場
  • 読経
  • 受戒・引導
  • 弔辞棒読
  • 弔電
  • 焼香
  • 読経終了・僧侶退席
  • 葬儀・告別式終了

出棺

  • お別れの儀
  • 釘打ちの儀
  • 棺を霊柩車に乗せる
  • 喪主の挨拶
  • 火葬場へ出発

火葬

  • 炉前に棺を安置
  • 納めの式
  • 火葬
  • 骨上げ

その後

  • 初七日の法要(付七日)
  • 参列者名簿の確認
  • 香典の金額と現金の照合

 

また時間を見つけてまとめていきます。

 

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